Tシャツはほとんどが綿で作られています。植物性繊維で吸水性が良く、素肌に気持ちよく着る事が出来ます。その反面、水を吸うと繊維が膨らんで短くなり、繊維をよって作られた綿糸が水を含むとまっすぐになろうとする綿繊維の特性が、洗濯時に縮んだり、形崩れする原因になります。
ちなみにウールやシルクは動物性繊維で表面に油分があるので水をはじき、吸水性は低いのです。品質の悪いものでは、1回の洗濯で20%近くも縮むことがありますし、身頃が斜めによれ、縫製が悪いとほつれてしまうこともあります。
Tシャツの上手な洗い方
【洗濯】
無地・色無地・・・色落ちしないことをチェックしてから洗濯用洗剤で洗います。
プリントや刺繍が入っているもの・・・裏返すか、ネットに入れ、選択用洗剤で洗います。
生成りや淡色・・・仕分けし、蛍光漂白剤の入っていない中性洗剤で洗うと色合いを保つことができます。ブラジャーなど、ひっかかるようなホックのついたものとは一緒に洗わないように注意します。
【すすぎ・脱水】
すすぐ時に、柔軟材(標準量)と液体のり(標準の2分の1)を加えると仕上がりにハリが出て形崩れの予防になります。脱水が終わった後に長時間放っておくと、他の服の色が移ったり、シワの原因になるので早めに干します。
【乾燥】
形崩れの予防のために、干し竿にかけるのが理想です。袖がよれないように、袖が竿にかかるようにします。洗濯バサミは袖の内側にとめます。
ハンガーにかける場合は、大きさが肩幅にあったものを選び、襟の部分からではなく裾のほうから入れてかけます。陰干しをすると日焼けや色落ちが防げます。
乾燥機にかけるときは、完全に乾く前に出して、途中からは干して乾かします。
もしも襟の形が崩れてしまったら、スチームアイロンを軽く当てて形を整えましょう。
★洗濯に強いTシャツの選び方★
襟・・・布が二重になっており、ステッチが2本あること。
わきの下・・・ほつれやすいわきの下の部分の縫い目が二重縫いになっていること。