子供の嘘は一過性であったり他愛のないことであればよいのですが、それが度重なると『嘘は通用する。』 『自分に利益がある』 といった子供は『負の学習』をしてしまい、自己の過ちをあらため成長する機会を失う事になります。
嘘をつき続ければ、内なる良心が自分を責め続けますから、自ら自尊感情を傷つけることにもなります。それが、その子の行動や成長に大きな歪みをもたらす事にもなります。
特に、自分の罪を他者に被せるといった人を陥れるような嘘は、他者の人生にも影響を与えかねない大変な事になります。
幼少期から嘘をつくことが、いかにいけないことで危険なことか教える必要があります。
また、大人と子供が安心して本当のことを言える信頼関係を築いておくことが大切です。
実際に子供が嘘をつく場面にぶつかったときは、じっくりと子供と向き合って事実を確かめます。
とくに、被害者がいるときはきちんとした解決が求められます。
嘘があれば曖昧にせずにその過りをきちんと教える事が大切です。 事実をふまえ、ねばり強く解決をはかりましょう。
一歩間違えれば、子供を傷つけ取り返しのつかないことになりますが、事実に基づいて誠意を持って話しましょう。
幼少期では、現実と空想の区別がつかず、意識せずに作り話をして嘘をつくことがあります。
正常な発達過程とともに少なくなっていきます。
その後も嘘をつく場合、子供の満たされない愛情や擁護の欲求、願望から生じている場合もあります。年齢が上がり、意識的な嘘も増えてきます。 他者との関係で自分を優位に保とうとしたり、都合の悪い場面からの逃避であったりすることから嘘をつくことがあります。
当然説教や叱責だけでは悪循環になるだけです。
その背景に嘘をつかざるを得なかった経緯や子供の気持ちを理解し、子供の嘘から逃げずにきちんと対処していくことが求められます。
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嘘をつく子供
