顔の輪郭をかえるといっても、どのような場合にどのような目的で行うかによって術式も違います。
以下で、どのような場合にどのような手術を行うのか説明していきます。
①あごを出す場合
あごを前に出したり、あごをとがらせて全体に細い顔のイメージをつくりたい場合には、あごの前やあごの下にシリコンを入れて顔の輪郭を変える方法がとられています。 この方法では、局所麻酔を手術部位に施します。下唇の付け根を切開し、口膣内からシリコンを挿入します。下あごを切開して下あごから
シリコンを挿入する方法もあります。
②あごを引っ込めたい場合
受け口などであごを引っ込めたい場合には、あごの骨を切って、切った下顎骨を後方に移動するという方法がとられます。この場合には全身麻酔のうえ、口膣内を切開し、骨切り器で下あごの骨を切ります。
③あごを細くする場合
えらが張っている場合などにえらを削って細面の顔にしたい場合には、骨を削ります。
この場合には、全身麻酔のうえ、のみなどで骨を削り、削った骨片を取り除きます。
●注意点
どの方法も術後の顔をデザインするということが非常に大事です。
また、麻酔を施してかなり大きく切開する手術ですので、術後感染を避けるため、術前術後の消毒、抗生物質の投与などが不可欠です。ですから、顔の輪郭を変える手術を受ける場合には、入院が必ず必要となります。
このような手術の場合にも入院は不要としている医師もあるようですが、術後感染の危険等を考えると疑問です。