貧血とは、赤血球がなんらかの原因で減った事による体の酸欠状態をいいます。
鉄分の不足で起こりますが女性は月経があるため貧血の方は少なくないでしょう。
また、鉄分の65%は血液中の赤血球中にあり、1日に約1mgが汗や尿や便から失われます。
食品中の鉄分は10%しか体内に吸収されません。よって、1日に男性は10mg、女性は12mgが必要です。貧血予防には鉄分を多く含む食品を中心に選びましょう。
色の濃い野菜に多く含まれますが、肉類に多く含まれる動物性食品(ヘム鉄)の方が吸収率が高くより効果的です。
食事回数が少ないと、鉄分をはじめ体に必要な栄養素を十分に摂れません。
間食を控え、食事はよくかんでゆっくり食べると胃酸の分泌が高まり、鉄分の吸収がよくなります。加工食品やインスタント食品に多く含まれるリンを摂り過ぎると体内で鉄分をうまく利用できないので気をつけましょう。
鉄分の吸収を助ける栄養素はたんぱく質やビタミンC。食品やサプリメントでバランスよく栄養を摂りましょう。
★マメ知識★
鉄分が多いレバーやほうれん草が苦手な人は鉄鍋や、鉄瓶を使うと料理に鉄分が溶け出します。 シチューや煮物など加熱時間が長く水分の多い料理や、酢やケチャップなどの酸性調味料を使うと、鉄分はさらに溶け出します。
このように調理器具の工夫で沢山鉄分がとれるのです。