男性と女性は、身体的な特徴はずいぶん違います。
では、血液に性差はあるのでしょうか?その答えはイエス。
ただし、どちらが綺麗とはいえません。
●女性ホルモンはコレステロールを減らす
男性と女性の血液は、月経のある年齢層で大きく違ってきます。
この年齢層の女性は、貧血に悩む人が少なくありません。女性の場合、男性よりもともと赤血球の数が少ないうえに、月経や妊娠、出産、授乳など、赤血球を作る材料を減らす機会が多くなるためです。一方男性は、女性より低年齢で動脈硬化が進みやすい傾向があります。
かたよった食事、喫煙、ストレスなど、血液を汚す要因は、男性も女性も同じですが、女性の場合、血液中を流れる女性ホルモン(エストロゲン)にコレステロールを減らす働きがあるため、動脈硬化が進みにくいのです。
ただし、この血液のお掃除役がいるのも閉経まで。
更年期以降の女性はエストロゲンの量が激減するため、それまで以上に血液の綺麗さを保つように心がけないと、急激に動脈硬化を進めてしまうことになりかねません。
このように男女の血液には違いがあるものの、きれいかどうかは、性差より個人差、つまり暮らし方の差の方がずっと大きく影響します。