生理が近づいてくると、体や精神の不調を訴える人がいます。
これらは月経前症候群略してPMSとよばれています。
月経のある女性は多かれ少なかれ経験している症状です。PMSの身体的症状としては、頭痛、下腹部や腰が痛い、重い。乳房が張る、痛い。のぼせ、肩こり、むくみ、冷え、のどの渇き、吐き気、ニキビができる、疲れやすい、だるい、眠い、便秘になるなど実にさまざま。
心の症状としては、イライラして怒りっぽくなる、集中できない、気力がない、人に会いたくない、不安、感情が高ぶるなど。症状の度合いは個人差が激しく、自覚症状はあっても仕事や日常生活に大して影響のないものから、ひどい場合は日常生活が困難になってしまうケースもみられます。
PMSを訴える女性のうち、心の症状がとくに悪化し、日常生活にも支障をきたすような状態は、PMDDといい、これらは医学的に適切な治療が必要とされます。
【対処法】
食事や運動、リラックスで症状を改善
PMSの対処法として、まず一番有効なのが、自分がPMSであるということを認識することだといわれています。
自覚できないと、なぜ自分がこんなにイライラしてしまうのか、怒りっぽいのかわからずに自己嫌悪して、さらにPMSを悪化させる傾向があります。
また、規則正しい生活も症状を軽減させます。
この時期、甘いものが食べたくなる人もすくなくありませんが、甘いものは血糖値を急激に高めた後、急に低下させるため、疲労感や倦怠感をまねくことがあるのでさけたいものです。
また、カフェインやアルコールを避けましょう。
下腹部や腰の痛み、頭痛などは適度の運動をし、血行促進を。
また、充分な睡眠をとり、入浴やアロマテラピーなど、自分なりのリラックス法を見つける事もオススメです。
日常生活に支障をきたすほど症状がひどいPMDDの疑いがある場合は、婦人科、もしくは心療内科を受診しましょう。
薬を使用するとかなり症状がやわらぎます。