新しい経験や考え方を受け入れる為には、柔軟な脳が必要です。
脳の働きを活性化することで、衰えるだけと思われていた記憶力は向上するのです。
私達が新しい事を覚えるときには、まず短期記憶として海馬というところに記憶されます。
そして時間が経つと短期記憶は大脳のそれぞれの部位に整理され、長期記憶として蓄えられます。 大脳の引出しから記憶を取り出すのは前頭葉の役目です。
新しい記憶の入り口である海馬はとてもストレスに弱い為、強いストレスを感じると神経細胞が死んでしまいます。
年をとってなかなか新しい事を覚えられないのは、海馬の細胞が減ってしまうからです。
ですから、海馬の神経細胞をストレスから守るよう心がけなければいけません。
それは、リラックスできる時間を作り、脳をいたわることが第一です。
また、記憶力を豊かにするには、充分な睡眠が関わってきます。
試験勉強を徹夜でしても、眠らなければその記憶はすぐに忘れてしまうのです。
レム睡眠で(体は眠っているが脳は活動している状態)夢を見ているあいだに、脳は情報を取捨選択をして、嫌な記憶を捨てているという説もあるそうです。
★記憶力アップトレーニング★
①親指から小指まで順に第二関節を曲げ、また小指から親指に戻す指の運動をすると脳に刺激を与え、栄養が運ばれやすくなります。
②覚えた事はすぐ口に出したりメモすると、一度記憶されたことを引き出すことで前頭葉が働きます。 ③軽い運動(ウォーキングなど)は脳の血流をよくして海馬の脳細胞を増やします。また、歩く事は、 前頭葉の働きを活発にしてくれます。
④脳神経の老化は、神経のサビ(老廃物)が原因ですがビタミンCを含む果物や野菜を食べると、それを取り除いてくれます。