ピーリングとは、酸性の薬剤を塗布して表皮の角質を剥がす事です。ケミカルピーリングともいいます。古い角質を剥がして毛穴の詰まりを防ぐ為、ニキビやニキビ跡の改善、予防にも効果があります。
市販のものでもピーリングできますが、より高い効果を望むには皮膚科などの専門医に治療してもらうことにしましょう。ピーリングで使用する酸は、AHA(水溶性)と、BHA(脂溶性)が主流です。BHAは、皮脂分泌が多い毛穴部分へよく浸透して、肌への刺激が少ない事からニキビ治療には適しているようです。酸は強すぎても皮膚にダメージを与えますし、弱すぎても効果を得られません。ピーリング剤の肌に対する反応は肌状態によって違うので、施術時間の見極めはとても大切です。
皮膚科などでの専門医は、肌の状態に合わせて対応するので、肌質が弱い方でも施術できます。
ただし、アトピー性皮膚炎が悪化した状態の肌にはできません。角質を剥がすというと少々荒っぽく見えますが、ピーリングを定期的に繰り返していると肌のオーバーリターンが促進されて、新しい皮膚が早く再生されるようになります。 そのため、人かわむけたような、透明感のある肌になり、キメも整ってきます。ニキビだけでなく、やけど、虫刺されのような、炎症性の色素沈着にも効果的です。
施術中は、ピリピリした感じがあるときもありますが、これは酸がきいている証拠です。我慢できないほどの強い痛みはありません。
ニキビは5~6回
ニキビ跡は10~20回は治療を繰り返すことが必要です。(治療と治療の間ではだいたい2週間空けます。)施術後の肌はデリケートになっているため、紫外線に当たらないようにしましょう。料金目安としては、1回1万円くらいからです。
また、ピーリング後はイオン導入が行われます。角質が落ちた肌は、美容成分が吸収しやすくなっており、ビタミンCを浸透させるとより効果的です。塗布するよりも10倍の浸透力を発揮するそうです。回数を繰り返すうちに肌の水分量が上がり、皮脂のバランスが整ってきます。