夜、布団にはいってもなかなか眠れない、いったん眠ってもすぐに目が覚めてしまうという症状もよく耳にします。
こうした睡眠と覚醒に関する全ての病気は睡眠障害と呼ばれています。
睡眠障害はいくつかの種類にわけることができ、代表的なのが不眠症で、症状には入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒などがあります。
熟睡した感じがなく、疲れがとれないと訴える人もいます。
睡眠障害のほとんどがこの不眠症で、寝つきが悪いため、本を読んだりトイレにいくなどしているうちに睡眠時間が短くなっているケースも目立ちます。
寝つきはよいけれど、2~3時間もすると目が覚めてしまう不眠症もあります。
憂鬱な気分やイライラ、ぼんやり、食欲不振など、うつの症状を伴う場合もあります。
概日リズム睡眠障害は昼夜のリズムがずれてしまうことによって起こります。
いわば、時差ぼけのようなものです。
逆に眠りすぎてしまう過眠症は、うつの症状のひとつとしてあらわれることもありますが、ナルコレプシーも疑われます。
食事中や、会議中でも眠気に襲われて眠り込んでしまうのが特徴です。
睡眠時無呼吸症候群は、大きないびきをかいて、10秒以上の呼吸停止状態がくり起こします。
【対処法】
必要な睡眠時間には個人差が多く、睡眠時間自体は短くても、きちんと熟睡できていて、心身の疲労が回復されているなら問題ありません。
朝、気持ちよくおきることができて、日中の活動に影響なければ問題ありません。
女性の場合はホルモンの影響で生理前などに眠くなることも多いため、女性外来でも対応してくれます。
また、眠るための環境を整える事で、症状が改善されることもあります。
寝る前にぬるめのお風呂に入るのも効果的。コーヒーなどのカフェインの摂取を控えたり、アルコールを控える、寝室の明るさを調節、布団を軽いものに替える、ゆったりとしたパジャマを着用するなど自分の睡眠環境を変えてみるのもいいでしょう。