パニック障害とは、なんの理由も前触れもなく日常生活で突然激しい不安と恐怖に襲われ、動悸や頻脈、呼吸が苦しくなるなどの症状とともに、「このまま死んでしまうのでは・・・」「発狂してしまうのではないか・・」というような強い恐怖に襲われます。
一度発作を起こすと繰り返す事が多い病気です。
場所に関係ないのですが、初めて発作を起こした場所へ行くとまた発作を起こしてしまうのではないかと不安が酷くなり、そうした場所に行けなくなります。
【症状】
身体的症状は、動悸、頻脈、窒息感、胸痛、発汗、めまい、震え、しびれ感、全身の熱感や逆に冷たく感じる事もあります。
精神的症状としては、不安と恐怖に襲われます。
こうした症状は約10分程度をピークに少しづつ軽くなりますが、多くて1時間以内に解消します。
あまりに激しすぎると救急車を呼んで病院に運ばれることもありますが、時間とともに解消し、心電図などの異常もないため、入院する事はありません。
一度発作を起こすと、その後の発作がないにもかかわらず、その場所へ行く事を想像したり、近くに行っただけで発作が起きそうになったりします。
また、漠然とした予期不安だけで、発作症状よりもその不安自体に苦しめられる事があります。
一度発作が起きたら速やかに受診しましょう。
【周囲の対応】
気のせい、気にしすぎなどと決め付けず、パニック障害が病気であることを理解しましょう。
発作が起きたときは、「この発作では絶対死なない」ということを伝え、ゆっくり深呼吸させて、頭を低くして静かに休ませ症状が治まるのを待ちましょう。